付点のついたリズム

四分音符や八分音符など、基本のリズムがすらすら読めるようになった後に出てくるのが、付点のついたリズムです。

易しいものはともかく、複雑になった時に手も足もでなくなることがあります。

自信を持って読めるように復習しましょう!

一拍ずつグルーピングしてみよう

4/4拍子、ある曲の冒頭部分の切り抜き、これを拍の頭がわかるように書き直してみます。

4/4拍子なので、四分音符が一拍になります。

まずはグルーピングから、一拍ずつ丸をつけていきます。

はっきりわかるのは赤で丸をした四分音符の部分ですね

問題は付点の部分、これが、な〜んとなくやってごまかしたくなる部分です。

ではこの付点部分を分解していきましょう。

付点をタイを使って書き直してみよう

皆さんご存じのとおり、付点四分音符は「四分音符」と「八分音符」に分解できます。

例題では、この後ろの八分音符が更に2個の16分音符に書き換えられています。

これを「タイでつなぐ」でも書き直しはできているのですが、まだしっくりこないという人のために、切り口を変えて考えてみます。

後ろ(逆)から考えてみよう

わからない時は視点を変える!ということで後ろ(逆)から考えていきます。

読譜でも、聴音でも、1拍目からばかり考えていませんか?

後ろから考えると「はっ!」と閃くことがあります。

この例題で着目すべきは4拍目にある2つの16分音符(青丸)です。

これってもとは何でしょうか?

「ヒント」として、16分音符の代表的なリズムパタンをあげます。

さて、先ほどの譜例、4拍目には何番のリズムが隠れているでしょうか?

16分音符が後ろに2つ続けてあるのは1番と2番だけなので、このどちらかが隠れていると考えてよいでしょう。

答えは…2番です!

ホントかな?確認してみましょう。

実際に2番のリズムをあてはめて、タイでつなげてみると以下のようになります。

こうして書き直すと、4拍目の頭がどこにあるのかはっきりしますね。

今回は触れませんが、弱起の16分音符も同じように考えて攻略できます。

付点がわからない場合は書き込みを!

付点つき音符は曖昧なままにはせず、よくわからない時ほど楽譜の余白に分解図を書き込みましょう。

もし楽譜が汚れることに抵抗があるのなら付箋に書いて貼る方法もお勧めです。

出来るようになったら剥がしてしまえばよいし、レッスンの時だけ外すこともできます。

頭の中に分解して書き直した「画」が瞬間的に浮かぶようになれば、付点の読譜はぐっと楽になります。

まとめ

楽譜を一拍ごとにグルーピングする癖をつけると、リズムの把握がしやすくなります。

前からばかりでなく、後ろから(逆から)も見ます。

頭の中で書き直した「画」が浮かぶまでは、タイで書き直したリズムを書き込みましょう!

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。