5度とⅤ度の違い

レッスンで「ごど」と言われた時に、「5度」と「Ⅴ度」のどちらだろうと迷ったことはありませんか?

この2つは耳で聞くとどちらも同じに聞こえるので、私も最初は迷いました。

他の勉強が整ってくると迷わなくなるのですが、今日はあえて「ごど」について整理してみます。

表記の違い

まず注目する部分は表記の違いです。

よく見ると

音程はアラビア数字(1,2,3,4,5…

和音はローマ数字の大文字(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ….)

で書かれています。

例えば音程の問題に「完全Ⅴ度」「短Ⅶ度」と書かれてあることは絶対にありません!

「Ⅴ」や「Ⅶ」と見えたら自動的に和音の話だと思ってOKです。

他にはどんな数字表記があるの?

数字を使った説明は、音楽のあらゆる場面で出てきます。

例えば、和音の種類を表す時に「漢数字(三和音、七の和音…)」

音階の何番目の音かを記す時は「ローマ数字の小文字(ⅰ、ⅱ、ⅲ)」など。

これらは混乱を防ぐための手立てとして、いつのまにか積み上がった慣例です。

また、外国では違う表記が当たり前の顔して出てきます。(えーっ!?)

困っちゃう?それとも面白い?

同じ時間を使うなら、困るよりオモシロがってみてください!

口頭で言われた場合はどう区別すればよいの?

『表記で区別出来るのはわかったけれど、レッスンで先生に言われた場合はどうしたらいいの?』

これもよく聞く悩みです。

耳で聞いただけで区別できるのは、第二段階に上がった人です。

第二と書いたからには、第一段階があります。

楽典問題で「音程」と「和音」がうんうん唸らなくても解けることが第一段階です。

まずは第一段階をクリア、そうすると自然に第二段階へ上がっていけます。

区別に役立つキーワード

『そうは言っても今わかるようになりたいです!今すぐに!』

そういう方には、1つ判別法をお教えします。

「長・短・完・増・減」等が付け足される場合は、100%「音程」と考えてよし。

それでも、「ごど」としか言ってくれない先生も多いので、はっきりするのは20%程度かなぁ?

やはり最終的には前後の話で判断する、と思っておいてください。

迷うのは知識が増えた証拠

楽典を勉強し始めた頃は、「ごど」と言われても「5度」か「Ⅴ度」かなんて悩まなかったはずです。

こんなことで迷うというのは、それだけ知識が増えたということなので、それはそれで喜ばしいです。

確実にステップアップしている自分を褒めてあげましょう。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。