5/4拍子の拍の取り方
突然ですが、下のような譜面を見た時にどんな印象を持ちますか?
*↓クリックすると大きな画面が見られます。
5拍子や7拍子が苦手という人も多いですが、コツをつかむとそんなに厄介な譜面ではなく、むしろどう読もうかなとワクワクさせてくれます。
5拍子は「3+2」か「2+3」か?
5拍子は「1・2・3・4・5」と数えるとかたまりが掴みにくいので、2つに分けて考えるのが一般的です。
この曲を歌詞のない器楽作品として読む場合は、「3+2」と見る人が多いと思います。
例えば1小節目は、1・2・3拍は進み、4・5拍目にブレーキがかかるような感覚があります。
もうひとつの読み方として、「2+3」という読み方もできます。
3拍目の動きが特徴的で躍動感を味わえます。
どちらが正解か、はたまた両方とも正解なのか、判断には更なる情報が必要です。
楽譜の右上の小さな文字を見ると、ドイツ語で「Finnische Runo Lied」フィンランドの歌であることがわかります。
「歌」ということは歌詞がついているはずで、そこからは単語、コンマなど、より多くの情報が得られます。
こうした探るプロセスを面白がれると、勉強って苦ではなくなるのですね。
カレワラに使われるよく知られた旋律
さて、「3+2」か「2+3」かどちらなのでしょう。
フィンランドでピアノ教師をしていたKちゃんに尋ねたら、これは抒情詩「カレワラ」に使われる旋律だそうです。
悲しみを湛えた美しい曲で、カンテレという5弦の琴みたいな楽器でよく弾かれるとのこと。
Kちゃん曰く「3+2」で演奏されるそうで、参考になる動画も探してくれました。
冒頭から16秒あたりまで、とても短いですがこの旋律に似たものが出てきます。
Ida Elina – Evolution of Kantele (Finnish Harp)
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。