短調の曲が歌えるようになるには

初見視唱で「長調は歌えるけれど、短調は中々音程が定まらない」ということがあります。

短調が歌いにくい原因は何なのでしょうか?

どうしたら歌えるのかも、具体的に考えていきます。

情報を入れてから歌う

新曲視唱では必ず調判定をしてから歌いますが、それをやっているでしょうか?

「他にも見るものが多くて、調のことまで考えられない….」

その気持ちもよくわかるのですが、何調かわからずに歌い出すことほど怖いことはないです。

調がわからず歌い出すと、音がバラバラ並んでいるだけで「音楽」になりません。

時間がかかってもよいので、まず拍子と調を考えることから。

これは些細なことのようで、とても大事なことです!

大事なのは「3」と「6」

「3」と「6」とは長調と短調(和声短音階)の音階の違いです。

実際に比べてみると、「あぁ!」と納得できますよ。

 

これはどういうことかというと、「3」と「6」の二箇所だけ気をつければよいということです。

たったの二箇所だけと思うと、歌えそうですよね?

「3」と「6」をしっかり下げる、これが短調をうたう時のポイントです。

「3」と「6」の意識の仕方

1)曲を歌う前に、その調の音階を歌う。

2)曲を歌う前に、その調のⅠⅣⅤⅠの和音を歌う。

* 「音名」でも「ラ」でも「マ」でもよいです。楽器を頼らず自分の声を使うこと。

目的は、曲を歌う前にその調の音並びを声を出して確認するということです。

慣れてきたらこの確認は必要なくなります。

長調の曲を短調にして歌えるか?

「私はそもそも短調がわかっていないかも?」と心配している人もいるかもしれません。

そんな時にはこんな方法で確認してみてください。

「こぎつね」の歌を短調バージョンにして歌う。

(譜面はなし、感覚をフル活用して「3」と「6」の音を下げて歌います。)

これは出来て当然のことなので、出来るまで練習してくださいね。

歌えたら今度は「どんぐりころころ」….色んな曲を短調バージョンにしてみましょう。

曲が子供っぽい?たしかに!

曲は何でもよいのですが、音階の含まれた短いもので。

その方が歌いやすいからです。

例外はどうするか?

最後に大きな問題が残っています。

旋律短音階の時はどうするのか?

刺繍音はどうするのか?

結論から書くと、これは次の段階の話なので、ステップが上がってから悩むことです。

まずは出来ることから、「3」と「6」の音が歌えるようになりましょう!

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。