複旋律の聴音

単旋律の聴音に少し慣れてきたら、複旋律にチャレンジする時期です。

単旋律の書き取りと何が違うのでしょうか?

横に聴くか、縦に聴くか

よく話題になる聴き方の話です。

結論からいうと、決まりはないので得意な方でとればよいのですが、最終的にはハイブリッド型を目指します。

それは例えば、最初の2回は横、3回目と4回目は縦にも聴いていく、そんな聴き方です。

ト音記号とヘ音記号、どちらから聴くべきかですが、私は聴き取りにくいヘ音記号から聴くようにアドバイスしています。

理由は、上の声部はあまり注意しなくても耳に残りますが、下の声部は埋もれて聴こえないことが多いからです。

目印になる音は必要か

単旋律聴音の時に書いたことで、「目印になる音を拾う」というのがありました。

聴音のいろは〜単旋律聴音〜

複旋律でも同様に、1回目の通しで小節の頭の音を書いてください

横に聴いたままずらーと書いていくと、後で見た時に縦の線が揃わない楽譜になっていることが多いです。

拍の頭を上下同じ位置に書く癖がつくだけでも、楽譜の縦ラインが揃ってきます。

また聴音では、自分が今どこの小節の何拍目を書いているのかわかっているということが、とても大事なことです。

拍をしっかり数えて、最初に目印を書く。

そうすることで、どんどん複雑になる音やリズムも書きやすくなります。

書き取って終わりではない

聴音は、家に帰ってから必ず、もう一度弾いてください

両手で弾くのはもちろん、下を弾いて上を歌う、その逆もやってみましょう。

「この高さの音はこういう音が出るんだな」

「6度というのはこういうハモリなのか」

「なんだかこの譜面は弾きにくいから、もっとちゃんと書かないとダメだなぁ」

自分で弾いたり歌ったりすることで、2倍、3倍の気づきが得られます。

本当に効果が上がるのに、なぜかみんなやらない。あぁもったいない!

聴音が書けるようになりたかったら、書いた後に弾いて、歌いましょう!

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。