メトロノームなしでテンポをとる
メトロノームなしで正確なテンポをとるのって難しい!
「それって何年もかけて体に入れるものじゃないんですか?」
厳密にはそうですが、ある程度のところまでなら短期間で手に入ります。
受験まであまり時間がない人にも出来る方法があるので、紹介します。
基準のテンポを体に入れる
皆さんは、自分の中に基準となるテンポがありますか?
「それがないから悩んでます!」
実は意識していないけれど、すでに持っているかもしれません。
例えば歩く速さは大体同じです。
もちろん急いでいる時や、誰かと歩いている時は除外ですが、特に急ぐ用事もなく、一人で歩いている時のテンポはいつも同じような速さです。
それを調べてみて、自分のテンポ感覚に取り入れてみると、立派な「基準テンポ」になります。
これで1つ目の基準テンポができました!
練習スピードを基準にする
曲を弾く前にウォーミングアップでエチュードを弾いたりすると思います。
あの練習スピードも体に入っているものの1つです。
エチュードは何回も弾きますから、そのテンポが自然と刷り込まれるのです。
また、音階を練習する速さ、ロングトーンを吹く時の速さなど、いつも同じテンポでやっているはずです。
このように、普段の練習の中から「基準テンポ」を作ることができます。
好きな曲のテンポを基準にする
ふとした時に聴きたくなる曲や、口ずさみたくなる曲はありませんか?
気分がよくなる、アガる曲、そういう大好きな曲のテンポも、体に入ってきやすいです。
そしてもちろん、「♩=60」がとれるようにしてください。
秒針が動くタイプのアナログ時計を用意してトレーニングします。
お風呂の中で静かに秒針を意識してみたり、目薬をした後に何秒目を閉じるか静かに数えてみるなど。
先日母が目の手術をしたので、目薬についてとても詳しくなった私です。
私は効果が上がるかなと思い、目薬を2滴さしたりしていたのですが、目薬は片目一滴で十分だそうです。
それ以上は流れ出てしまうので、かえってもったいないのだとか。
また、まばたきして薬を行き渡らせようとする行為もNGで、薬液が外に流れ出たり涙で薄まらないように、さしたらじっと目をつぶる方が効果的なんだそうです。
ということで、じっと目を閉じるのが良いわけです。
あれれ?いつのまにか目薬の話になっている。
テンポの話に戻ります。
このように、自分の基準テンポを複数開発し、あとはそれを発展させていきます。
発展のさせ方
例えばテンポ60を2分割して打つと、倍の速さになるので「♩=120」になります。
また、「歩く速さ」「練習のテンポ」「好きな曲のテンポ」など、併用して覚えていくと、より多くのテンポ感が体に入ります。
全て特別な時間は必要なく、通学時に、練習時に、ついでの能力開発です。
出来るようになるとすぐわかるので、満足感も得られて楽しいです。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。