内田光子さん

今月は個人的にモーツァルト月間で、色々と新たな情報もインプットできました。

その締めくくりだったのが内田光子さんとマーラーチェンバーオーケストラの演奏会です。

光子さんの衣装はブラックのパンツに緑のオーガンジーの羽織り。お辞儀の角度が深くて軽くショック、ヨガで鍛えているのではと思うくらい柔らかいお体でした。(笑)楽譜はなし。だけど弾く前に必ずメガネをかける。

なんだろうなぁ、あの瑞々しい音。無類のやさしさ。

人間の作ったものに思えません。

 

それと少し話が横に逸れてしまいますが、幕間の空気感も心地よくて、まるでヨーロッパのコンサート会場にいるみたいでした。

チューニングしたり、ちょっと指慣らししたり、その音がステージ上にも漏れ聞こえるのですが、その時に談笑が聞こえたりしてね。

あぁこれこれ、この感じ。

「クラシック」といっても堅苦しくないんだ、と思い出しました。

 

プログラムはモーツァルトのコンチェルト25番と27番、そして間に挟んだのがシェーンベルクの室内交響曲でした。

これがはじめて聴く曲で、弦より管楽器の方が人数が多いという変わった編成。初演時の客の反応は散々だったというお決まりのエピソードあり。

指揮者がいなかったので、コンマスを中心としつつ彼らどうしがアイコンタクトをとりながら、どのパートも生き生きと、混沌の中にたまに聴かせてくるメロディもあって飽きません。

この世にはまだ聴いたことのない素晴らしい曲が沢山ある。

また1つ知ることができて嬉しかったです。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。