タイは切って考える
聴音で16分音符などの複雑なリズムの前に攻略しなくてはならないのが「タイ」です。
多くのリズムと同じように、叩けたとしても書けることにはならないので、「叩く→書く」の溝を埋めるレッスンが必要です。
タイを考える時は「切る」
タイで迷うのは間違いなくその「長さ」です。
伸びていることはわかっているけれど、その長さがどこまでなのか。
「ここまで?」
「いや、もうちょっと?」
「…なんなら永遠に伸びているような気もする」
はっきりさせるには、頭の中でちょきんとタイを切る癖を付けます。
タイを付ける練習から
どのくらい伸びているかわからない時に、タイ付きの問題ばかりやってもできないので、逆を試してみます。
例えば、最初はこんな課題から。
続いて、先ほどの課題にタイを付けて弾いて、どこにタイがついたか書き込んでもらいます。
最後にタイの付いていない状態・付いた状態、両方を歌って理解を深めます。
上記のような課題なら簡単ですが、どちらかが8分音符や付点が付いたりすると、途端に難しく感じます。
この辺りが考え込まずにすっと出来るまで、タイを切って考える練習を続けます。
書けていたタイが書けなくなることもある
課題が複雑になったり、速く弾かれたりすると、今まで書けたタイが急に書けなくなることがよくあります。
これはカウントが出来ていない時に起こる現象です。
その「カウント」ですが、心の中でひっそりやるのではなく、わざと表に出してやってほしいのです。
首を振ったり、足でコツコツやるよりは、書いていない方の手(指)を使うのがよいでしょう。理由は最小の力でカウントできるから。
もし難しかったら「1」が来た時だけでも、「トン」と机を打ってみてください。
強拍が決まってくるだけでもあらフシギ、頭が整理されます。
将来的には、指でカウントしなくても、心の中で拍が感じられるようになります。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。