あけましておめでとうございます

ハンガリーの友人から面白い物が送られてきました。新しい年のカレンダーです。

2週間カレンダーで、日にちの横に小さく書かれているのは「名前」です。
ヨーロッパの一部の国では「名前の日」というのがあり、自分の名前が付いている日にお祝いをします。365日何かしら名前がついていて、その名前とはキリスト教の聖人、彼らの殉教した日〜聖名祝日〜なんだそうです。

 
例えば7日に「Attila(アッティラ)」とありますが、Attilaという名前の人はこの日にみんなからお祝いしてもらえるわけです。
名前の日の習慣を持つ国はスウェーデンやポーランドなどたくさんあるのですが、ハンガリーでは誕生日よりも大事な日として祝っていました。
だから自分の名前の日がないなんていうのはとんでもない事で、名付ける時にこの聖名祝日に含まれる名前から選ぶと聞いたこともあります。キラキラネームとは無縁の話ですね。

名前の日で一番印象に残っているのは、Zsuzsanna(ジュジャンナ)の日です。
ジュジャンナ(英語に訳すとスザンナ)は人気の名前だったのか、所属する合唱団には大量のジュジャがいました。その数11人!
ちなみにジュジャとはあだ名です。長い名前はどこの国でも略されますよね。ジュジャの他にはジュジ、ジュジョー、ジュジカなど、続けて読むと早口言葉みたい。
実はジュジャンナの日は2月と8月の2回あります。このように名前の日が複数ある場合は好きな日を選んでよいのだそうです。8月は夏休みで誰も祝ってくれないために、ジュジャの多くが2月を選ぶのだとか。
合唱団は週2回。その都度名前の日のお祝いがされていましたが、通常2〜3人しか該当者が出ないのです。ところがジュジャの日は特別晴れやかで、11人が次々に呼ばれて花をもらう光景が忘れられません。

さて、もうひとつこのカレンダーのユニークな部分は「縦表記」になっていることです。
文字を横に書く欧米で縦表記は珍しいので、「え?」と驚いてしまいました。
こんなことで驚くなんて頭が凝り固まっている証拠ですね…。

2021年も始まりましたが、何事にも頭をやわらかくして取り組んでいこうと思います!

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。