読んだ音から曲を思い浮かべる

今日、小2のAちゃんと楽譜を読んで「題名あてクイズ」というのをしました。
曲は、去年も一昨年もこの時期に歌った『ジングル・ベル』でしたが、ヒントを出しても彼女はわかりませんでした。
先週から計画を立てて、楽譜も作って臨んだレッスンでしたが、完全に私の読みが間違っていた…(汗)

課題はその生徒のレベルのほんのちょっと上を目指して作るものです。
それが今回のように難しすぎたり、逆に簡単すぎたり、その度に「まだまだダメだ〜」と反省する日々です。

「楽譜を読んで音を浮かべる」というのは、ソルフェージュの中でも高等テクニックです。
例えば受験生だと、ぱっと見て歌う・弾くの初見の試験がそれにあたります。

若い頃の私も、緊張する場面では読んだ音が頭の中にぷかぷか浮いてとんでもないことになりました。
浮いている音を拾い集めて、リズムと結びつけ、フレーズを作りメロディとして認知する。
頭の外に出す時には、「棒読み」にならないように強弱もつけて音に命も吹き込んでやらないと。
頭と感覚が頼り、かなり不確かな作業です。
どうやって確かなものにしていけばよいのか…

小さい頃からやっておけば、段々とこなれてはきます。
とはいえ、小学生にいきなりやっても出来ないので、まずは一緒に読んで、ひとつずつ手順を教えていく。地道な作業です。

また大事なことですが、初見ではピアノを頼らないようにします。
最初の音を確かめるくらいはいいですが、なぞって弾いたりしてはいけませんよー、そもそも歌は平均律でないですし。

「そんなことをいってもピアノがないとダメです!」という方。
いえいえもう自立の時期です。親離れしましょう。
まずはなぞって弾くのを我慢!本当の歌作りはそこから始まると思っています。

『ジングル・ベル』関連でもうひとつ。
子どもたちが知っているクリスマスの曲がどんどん減ってきています!
ヨーロッパで西洋音楽を勉強してきて、クリスマスがどれほど重要な行事か、そこに音楽が一体となって存在していることも身に染みてわかりました。
日本では聞く機会が少ないと承知していますが、せめてレッスンではと、様々なクリスマスソングを取り上げています。
「そういえばたくさん歌わされていたなぁ〜」と、子どもたちの心に音楽が残ってくれることを願いつつ…