暗記・記憶聴音の自習方法
暗記・記憶聴音が苦手だという声を耳にすることがあります。
必死になるほど頭の中がごちゃごちゃになる。
いざ書こうとするとほんの少ししか覚えていない!
何か改善できる方法はないでしょうか?
記憶聴音の自習方法
聴く→ピアノで弾く
英単語の暗記では、「見る」だけではなく「書く」「読みあげる」「聞く」など、様々なアプローチを交えます。
記憶聴音でも同じで、「聴く→書く」が難しい場合は、別のやり方でやってみます。
試してほしいことのひとつが「聴く→ピアノで弾く」、いわゆる耳コピです。
メリットはすぐ音を出して頭の中を整理できること。
すぐ再現できないうちは紙に書くことも出来ないわけで、「弾ける」まで5回でも6回でも「聴く」をやってみてください。
ピアノが苦手という方は、自分の楽器で演奏するのもOKですし、歌ってみるのでもよいです。
30秒見て覚えて弾く
もうひとつ試してほしいこと、それは「課題を30秒見て、覚えて弾く」という練習です。
見て覚えることも「記憶」であることは同じなので、よい勉強になります。
ただ、その際1つ探ってほしい大事なことがあります。
それは、自分の覚え方を知っておくことです。
例えば、一音目から順番に覚えようとしているのか、気になった箇所を最初に覚えているのか?
暗記できるならどんな聴き方でもよいのですが、今のやり方で暗記できないのなら、何か別の方法を試さないといけません。
そのためにも自分の覚え方を知っておくとよいと思います。
お悩み別練習法
量が多くて覚えられない
課題が難しすぎる可能性がありますので、一旦難易度を下げてみましょう。
自分の覚えられる量が2小節なら、まず2小節だけ覚えることにして、それが完璧にできたらステップアップさせます。
細かいリズムが含まれたものにしてみる、2小節ができたら3・4小節と増やす、「少しずつ」がポイントです。
音程が曖昧で覚えられない
自分は何度飛ぶとわからなくなるのか、調べてみたことはありますか?
苦手な音程がわかると、集中的に攻略していけます。
例えば4度以上飛ぶとわからなくなるのなら、まずは完全4度の攻略から始めます。
「完全4度をどこからでも歌えるか」
「完全4度とそうでない4度の判別が耳でつくか」
「今練習中の曲の中で4度を探せるか」など。
聴いてもわからない、弾いてもピンとこない、そんな人は「歌う」のが正解!
なぜなら体の中で直に響くからです。
自分で音程を作ってみて、曖昧な感覚をはっきりさせていきましょう。
リズムがごちゃごちゃで記憶出来ない
リズムは「型」、1つ1つの音符に分解し始めるとややこしくて覚えられません。
知っているリズムの「型」を増やすべく、リズム練習を増やしてみましょう。
ポイントは1つの課題をさまざまな速さで叩いてみることです。
そうすると、どんな速さで音が鳴っても「あっ」とわかる耳に近づけます。
やさしく短い旋律からはじめる
試験で「これを覚えなくてはいけない」となると、そのレベルの課題を沢山やったりしますが、今の自分の対応能力に見合った課題を沢山聴く方が意味あるトレーニングになります。
焦らずに、やさしく短い旋律から耳を慣らしていくことかなと思います。
これを重ねていくことで、長い旋律を覚える基礎力がいつのまにかつきます。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。