「お願いだから曲を聴いてよ」とRMは言った
先日、Yahoo!ニュースで雑誌コスモポリタンから引っ張ってきた「HYBE」の記事が面白かったので紹介します。
(そのうちリンク切れしてしまうと思います。)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2370fe42c8b353ff8ff3a859bd2af4e260611e50?page=1
インタビュー動画が元になっている記事です。元の動画は一番下にリンクします。
「HYBE」とは
「HYBE」は韓国の芸能事務所で、あの『BTS』が所属していることで有名です。
興味深かったのは、事務所のトレーニング部署(T&D)がプレイリストを作って、練習生たちに多様なジャンルの作品を聴くように促しているという話です。
これは元々『BTS』のRMさんがやっていたことで、彼はあまり音楽を幅広く聴かない後輩たちに、さまざまな作品を入れたCDをあげたりしていたそうです。
RM「音楽に対する愛情と理解度がなければ結局この仕事を長く続けられないし、やったとしても苦しくなるはずなんです。だから苦しんでほしくないと思いました。」
実際に良い影響を受けたのがTOMORROW X TOGETHERのメンバーで、テヒョンさんは以下のように語っています。
「元々好きじゃなかったジャンルが今は一番好きになったんです。ヒップホップとかR&Bとか。うわべだけでなく本当の意味で自分のものにすることができました。」
BTSのVさんにもエピソードがあるそうです。
「(練習生時代)RMさんは泣きながら『お願いだから曲を聴いてよ』と言って曲をまとめたUSBをくれた」
皆、音楽を聴かなくなっている
正直に書くと、皆、音楽を聴かなくなっています。
コンサートに行く人が減ったとか、CDを買う習慣がなくなったとか、あげられる理由は諸々ありますが、単に「皆が聴かなくなった」といったらよいのか。
音楽を勉強している人でさえ聴く量が減ってきていると感じます。
私の生徒を見ていても、「聴いた方が勉強になる」のはわかっているのですが、どうも行動へつながらないみたいです。
なんといっても聴く習慣さえないわけですから、わざわざ重い腰を上げて聴かなくてはならない。
この「わざわざ」がとても苦しい!
その気持ちはとてもわかります。
ルーティーンに加える
さて、どうしたらよいのか。
ここで私の体験談を、それは私自身が苦手とする『運動』についての成功例です。
今年に入り走っていて足がもつれるなど、体力の低下をしみじみ感じることが多くなりました。
このままではダメだと思い日々のルーティーンに何か運動を加えようと考えました。
とはいえ昔からインドア派なので、はじめても3日と続きません。
まずは意欲を保つ為に『簡単な運動をする教室』に月2回通い始めました。
更に、そこで習ったストレッチや体操を毎晩「寝る前に2〜3個」やって、あとは「2日に1回は散歩する」という目標を立てました。
笑っちゃうほどゆるい目標ですが、半年続けてかなり体が軽くなりました。
この成功例のポイントは
1)他人の手を借りる
2)実現可能な小さな目標を立てる
です。
これを音楽を聴くことに応用してみると、どんな感じの計画になるかな?
音楽を聴いてみよう!
私が『運動』の教室を見つけられたように、『音楽』でも教室があればよいのですが、なかなか難しいですね。
私が生徒にやっていることとしては『音楽を聴く宿題』があり、少しは役立っているようです。
ただ自分ひとりでやれることを探したいので、今回オススメするのが、『テレビやラジオのクラシック番組の視聴』です。
これ、ちょっと他人の手を借りています。
他人が進行をしてくれて、曲紹介も入ってわかりやすい構成、やさしい音楽の授業といった感じです。
自分で検索をして曲を選ぶよりずっと楽です。
有名なところで「N響アワー」でも、どんな番組でも良いのですが、最近ではテレビを見ない人も多いので、日曜日の午後にNHK-FMラジオでやっている「×(かける)クラシック」をオススメしています。
その視聴をベースに、実現可能な小さな目標として考えられるのは、
「ラジオやテレビで聴いて面白かった作品を別の人の演奏で聴いてみる」
「今まで聴いたことのない作曲家の作品を、週一回一曲ずつ聴いていく」
「自分の専攻楽器のプロの演奏を片っ端から聴いてみる」
「3ヶ月に1回はコンサートに行って生演奏を聴く」
「オペラを観にいってみる!」…etc
もうすぐ新しい年です。
私も来年どんな新しいことにチャレンジするか、考えているところです。
HYBE T&D Stories | Part 04 WE BELIEVE IN MUSIC
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。