本物を弾いてほしいという話

母のお弟子さんのピアノミニコンサートが終わり、ほっとしています。

お弟子さんたちは50歳以上の大人の方ばかりで、月1のレッスンでゆっくりピアノを楽しむという方です。

次回の曲もそれぞれお渡しして、さぁ新しくまたスタートという感じなのですが、ここで問題が。次の曲に行くにはテクニックの壁があります。

年齢を重ねると、頭で理解はしているけどその通りに手が動いてくれないということがよくあります。

曲以外に何かやりたいですが、ツェルニーは大昔に弾き終わっている方ばかり。ハノンからは逃げられるし、バーナムは子供っぽい。では何を差し上げたら良いのか。

 

もう一つ譜読みの問題もあります。

大人の方は好みが洗練されてくるので、本格的な曲を望まれます。

例えばドヴォルザークの「ユーモレスク」。

流麗なメロディからは想像し難い調号が6つ!、32分休符あり!、この曲2拍子だったの?

こういう譜面に立ち向かっていかねばなりません。

よく譜読みしやすいように名曲を移調した曲集がありますが、私は原調で弾くべきだと考えます。

なぜなら作曲家は吟味した上で調を選んでいますし、実際弾いてみても響きが変わってしまうのがわかります。

大好きで長くピアノを続けているのだから、本物を弾いてほしい。

ソルフェージュの範疇にも入ってくる話なので、「ちょっと知恵をかして」と言われました。

 

皆さんお稽古年数も違うので、一人ひとり問題を分析しました。

6/8拍子を理解しているか。

付点を正確に叩けるか。

調号がついた物が読めなくなるのは、精神的なものか物理的なものか。

異名同音を理解しているか。等々。

それぞれの事情を考慮し、色んなエチュード本から「これなら弾いて面白いんじゃないか?」と思う曲を選び出しました。

小さなことですが、楽譜が長く持つように、少し厚めの紙を買ってきて印刷しました。

少しは役に立てると良いのですが。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。