意外と重要?暗記力について
関わっている別の教室で、ピアノの曲が出来上がるのが遅い子がいます。
賢い生徒さんで音符もよく読めるし、リズムも理解できている。
但し、テンポがゆっくりでないと弾けません。
テクニックの問題もあるでしょうが、私が気になるのは、その子の音楽にフレーズ感がなくてぼんやりしていることです。
メロディを歌ったり、曲を変えたり、歌いながら弾いたり、色々試してきました。
そんな中、先日暗記をやってみたところ、「たった2小節であっても覚えられない」ということに気づきました。
まさか、ウィークポイントが暗記?
子どもの暗譜法といえば弾いていくうちに自然に覚えていくものですが、実際脳の中では何が起こっているのでしょうか。
例えば「タラリラ」という16分音符4つの塊があったとして、あれは毎回一音ずつ読んでいるわけではないです。ごく短い暗記を意識せずにやっている。
2〜4小節程度フレーズも、左手の和音も、同じことだと思います。
何しろ演奏時に1音ずつ見ている暇はないわけで、やっていくうちに暗記だと思わず自然と覚えて、さらに弾くことで運動としても体に刷り込んで…ようやっと演奏までいっているのだろう。
そこで私が反省したのは、意識せずに出来る子ばかりではないということ。
おそらくどこかで機能のつながりがスムーズでない部分があるのでしょう。
この子に関しては「暗記力を鍛える課題をもっと頻繁にやらないといけない」と反省しました。
本当に子どもたちから教わることがたくさんあります。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。