「Currentzis」を聴きにいってきました
かなり前の話になってしまいましたが、一年前から心待ちにしていた、『テオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナ』演奏会に行ってきました。
テオドール・クルレンツィスは現在まだ47歳、ロシアで学んだギリシャ人の指揮者です。
以前、ドキュメンタリーを見たのをきっかけに興味を持ちました。
まず外見からして違います。かなりのオシャレさんで、ロック歌手みたいな雰囲気です。セクシーなボソボソ声からは、ちょっと危険な怪しい甘さも漂います。
その彼の音楽がやりたくて集まってきている人たちが「ムジカエテルナ」です。
この団体の私の第一印象は、なんだか若手が多いなぁというもの。もうひとつ目を引くのは、オーケストラなのに立って演奏をする点だと思います。
オケが立奏をした時のデメリットを考えると、指揮者や合図を出している他のプレイヤーが見えなくなるという点があげられますが、ムジカエテルナはひな壇を利用して後列の奏者も前が見えるように工夫していました。その上で奏者たちは、整然と並ぶというよりは、各自が自由に見える位置へ動いて演奏していました。
ただ、コンチェルトの時はさすがに座奏でした。ソリストが埋もれちゃいますものね。
今回の来日公演では楽器の配置も面白くて、チェロがステージ中央寄りにドンと陣取っていました。そうした工夫で音の方はどうかというと、伸びのある響きたっぷりの音で、特にppの美しさが素晴らしかったです。
クルレンツィスも共演のヴァイオリニスト・コパチンスカヤも、通常の枠からははみでている音楽なので、好き嫌いの分かれるところですが、私はとても面白く聴きました!余韻も長くて、一ヶ月たった今でも思い出すくらい。
2017年の映像ですが、スイスのルツェルン音楽祭の動画のアドレスを載せてみます。
Easter Festival 2017: Teodor Currentzis, artist-in-residence
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。