「Sielulintu 魂の鳥」神話に酔いしれました

昨日、友人Kちゃんの演奏会を聴きにいってきました。
オール・フィンランドプログラムです。

彼女が留学していた頃にも度々話を聞いていましたが、森と湖の国フィンランド。
そして白夜があるせいか、光や灯りといったものに対する感覚も独特のものがあるように感じます。

どれも興味深い曲ばかりでしたが、オッリ・ムストネンという人が書いた「Sielulintu 魂の鳥」(2009)という曲が印象に残っています。
ムストネンは、フィンランドを代表するピアニスト・指揮者だそうです。
作曲家自身が演奏している動画があったので、最後に載せます。

曲についてですが、プログラムノートによると、ちょっとゾクッとする話が書いてあって

タイトルの「魂の鳥」は、主にフィンランド東部からロシアにまたがるカレリアの地に伝わる信仰。「人は亡くなると肉体と魂が離れ、魂は天へと昇っていく。そのとき魂は鳥の姿となる」神話から着想を得ている。

お葬式の後に「あの鳥かな?」と空を見上げたりするのかな。
鳥になるのは悪くない。
自由に好きなところへいけるし。
でもいつまで鳥でいられるのだろう。
深く考えると眠れなくなる!?

透明感あふれる民謡の節も胸を打ちます。
薄暗い会場で聴いていると、静かな湖でひとりで小舟に揺られているような気分になってきて、なんともふしぎな時間でした。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。