へ音記号の低音を読む方法
「五線を外れた低音を読むのが苦手」という生徒がいます。
読める人はどうやって読んでいるのでしょうか?
へ音記号の低音読み攻略法
真ん中ドから順に数える読み方はやめる
真ん中のドから数えない方がよいよと言われつつ、いまだにそうしている人は多いと思います。
やってはいけない理由は「数えているうちにズレる」「時間がかかる」「いつまでも場所を直感的に覚えられない」からです。
この読み方をやめるのが、読める人になるための第一歩です。
読める人は真ん中からはるばる読んだりしていません。
やめると「数えている時にズレない」「パッとわかる」「場所が直感的にわかる」に変わります。
「ファミレドシラソファ」が1秒で言えるようにする
先ほどの「ある音から数える読み方」を全くしないかというと、そうではないのです。
これが憎らしいところ。数えることも併用します。
そこでまず「ファミレドシラソファ」や「ファソラシドレミファ」を、それぞれ1秒で唱えられるようにしてください。
へ音記号が読めない人には、音階をファからだとすらすら言えないという人が多いです。
ファから唱える理由はへ音記号だから。へ音を起点にしても読めるようにします。
音の場所を5つ覚える
次にいよいよ音の場所を覚えます。
最終的には全部直感でわかることを目指しますが、まずは5つの音からです。
上の譜例をしばらく眺めて、自分なりに特徴をつかんでください。
オクターブは、一方が「線(せん)の音」だともう一方は「間(かん)の音」になるという特徴があり、覚えておくと便利です。
実際の読譜では、この基本の5音の中で一番近い音を探して、そこから数えて読んでいきます。
パッとわかる音を増やす
こうして真ん中ド以外からでも読めるようになると、徐々に読み間違いが減ります。
また5つの音以外にも、安心して読める音が1つ2つと増えていきます。
例えば低いCが覚えられると、その一個上のDが早めに読めたり、一本上の線に刺さったEの音もなんとなく読めるようになるはずです。
こうして1音ずつ、直感的に読める音を増やします。
書いてみるのもよい
読むのに飽きたら、ぜひ書いてみてください。
先ほどの5つの基本の音を全音符で書いたり、一部形式の簡単な曲を1オクターブ下に移調してへ音記号譜面にしてみたり、何でもいいので自分で書いてみる。
アプローチを変えてみるのは、自分の中に早くインプットさせるコツです。
成果は目に見えて表れる
続けていると、1度目より2度目、3度目はもっと早く読めるようになります。
このトレーニングはやった分だけ成果が出ます。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。