譜読みについて(2)

「五線を外れた高音(低音)を読むのが苦手です。」

時々低いドから順々に音をたどっていく人がいますが、時間もかかるし、途中で数え間違えてしまったり…効率が悪いですね。

読める人はどうやって読んでいるのでしょうか?

長年の訓練からパッとわかる音がたくさんあります。さらにその音がそれぞれの楽器の指使いにも直結しているのが「読める人」です。「慣れ」という要素が大きいのですが、たまにその方面が不得手な人もいるものです。

そういう時こそソルフェージュの出番です!

<準備運動>

まず、どの音からスタートしても音階が言えるようにします。たとえば「ファ」から上へ1オクターブ、「ファソラシドレミファ」下へも1オクターブ「ファミレドシラソファ」。

「ファソドレミファソラ」などと、途中でドレミファが顔を出さないように!どの音からでもスラスラ言えるようにトレーニングします。

<実践>

読みのスタート音となる音を自分で決めます。高音ならば高い「ド」など、何か起点となる音です。低いドから読むのは卒業して、高い音は新しく決めた起点音から数えます。

高い「ド」がパッとわかるようになる頃には、違う音も覚える準備が出来ています。あらふしぎ。高い「レ」もなんとなく読めるようになっていたりしませんか?そうして、瞬間的にわかる音を1つずつ増やしていきます。

 

読むのが苦手な人は、書いたり、歌ったり、セットで勉強するのがお勧めです。1oct.音を移動させて歌ってみるのもよいですし、よく知っている簡単な曲を高い音に移調して書いてみるなどもよいです。難しい曲ではなく「きらきらぼし」レベルで十分です。

大事なことですが、1回読めるようになったからと言って、続けてトレーニングをしなければ忘れてしまいます。それでも、がっかりしないでください。2回目は思い出すのも早くなりますし、3回目はもっと早くなります!気長に取り組んでみてください。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。