読めていたのに急に音符が読めなくなる理由について
以前、譜読み名人になる道を書きました。
今日はその続きの話です。
ちびさんたちが、ある程度読めるようになっていたのに、ある日急に読めなくなることがあります。
これが長く続くと徐々に「苦手だー」というお化けが出るので、早く解決してあげたいです。
読めなくなる理由と解決法
指番号で音符を読んでいないか?
最初に書くと、頭の中で指番号と音が連動しているのは、必要な技術です。
ただ一方で、より細かく音符を見る段階に入ったということを伝えて、指が5本しかないから工夫して使うのだよと具体的に説明します。
「変な音だ」と気づけることが第一歩で、気づけたら半分解決、あとは一緒に読み直します。
耳で気づく事が出来る子は、また読めるようになりますので、あまり心配しません。
音符が小さくなって読むのが面倒になっていないか?
テキストが一段階上がった途端に譜読み速度が悪くなったりしたら、これを疑います。
この場合、楽譜に目が慣れるまでは、ソルフェージュの中で一緒に譜読みします。
2曲くらいお付き合いしていると、次の曲からは「あ、小さいだけだから読めるかも?」と暗示がかかり始めます。
視力が落ちて読めないのではないか?
文科省の「学校保健統計調査」でも、子どもの視力低下は深刻だという数字が出ていますが、目を細めたり、譜面台に近づいたりしたらもうアヤシイ。
さっそくお母さんに伝えて「ちょっとおうちでの様子も観察してください」とお願いします。
実は読めていたわけではなかった
これまでがなんとなくやっていたとか、本人のカン頼みだったとか、もともと読めていなかったというケースもあります。
読めるようにする方法として「ドレミ」とフリガナを書くことがありますが、その場しのぎの効果しかありません。
フリガナを書いても覚えた音から1音ずつ消していきます。
「この音はさっきも出たからもう大丈夫だね、消すよ〜!」と、安心させる言葉も大事にします。
これまではお母さんが読んでくれていた
お母さんが関わらなくなった途端に読めなくなることもあります。
先に気づいたお母さんから「これまでは私が手伝っていたのですが、いまだにひとりだと読めないんです。」相談されることが多いです。
その場合、「大丈夫ですよ、これからはひとりで読んでもらいましょう。一段階ステップアップですね!」というと、熱心なお母さんであっても重圧から逃れて嬉しそうにされます。
覚えるべきはたったの7つ
英語の学習で「なるべくカタカナで読み仮名をふらないように」と言われるように、音符もフリガナなしで読めるようにしなければなりません。
少し見方を変えれば、英語のアルファベットと違って、覚えるべきはたった7つの「ドレミファソラシ」です。
それがぐるぐる繰り返されているだけなので、音符の場所と合致さえすれば必ず読めるようになります。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。