譜読みについて(1)
以前、譜読み名人になる道を書きました。
今日はその続きの話です。
ちびさんたちが、ある程度読めるようになったと思った数年後に、急に読めなくなることがあります。これが長く続くと演奏がつっかえるようになり、徐々に「苦手だ〜」というお化けが出るので、早く解決してあげないといけません。
読めなくなる理由は様々ですが、指番号で音符を読んでいたり、急に音符が小さくなって読むのが面倒になったり、中には視力が落ちて読めなくなるというケースもあります。
よくする方法の1つは「ドレミ」と音名を書くことですが、本番がすぐそばまで迫っているといった特別の理由がない場合は、あまりお薦めしません。止むを得ず書くとしても、「次のレッスンでは消すから覚えてきてね!」と予告し、どんどん消してしまいます。いじわる?
音符を読むというのは、違う言語をひとつ習得するようなものだと言われます。英語の学習で「なるべくカタカナで読み仮名をふらないように」と言われるのと同じで、音符も何かを挟むことなく、音名が自然と浮かぶようにしたいのです。初見でカタカナをふっている時間はありませんし、音名は集約すればたったの7つ。フリガナがないと読めないわけではありません。
ちびさんをお母さんやお姉さんが心配して、代わりに読んでくださることもあるのですが、その後譜読みが出来るようになったという話を聞きません。大変であっても助けない方が、自力で読む方向へ促せるようです。
音楽を習っている子が忍耐強いのは、こんな事を日常的にしているからなのですね。がんばって!
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。