全音と半音のゆかいな話

レッスンをしているとこちらが教えてもらうことも多いのですが、この「全音」と「半音」という言葉などまさにそれです。

「全音」と「半音」とは音と音の幅のことです。ピアノ教本「トンプソン」ではすでに一巻で説明が出てくるので、小さい子どもにもこの言葉を説明しなければなりません。大人にならともかく、白と黒の鍵盤がどう並んでいるかもおぼろげな子どもたちに、どうやって説明しようかと悩むわけです。全とか半とかいう漢字もヒントにできません。それでもなんとか言葉を選んで下手な説明をしていた時期に、子どもたちが言ったのがこの一言でした。

「半音はなかよし、全音はけんか中だね!」

私が黒鍵と白鍵を隣同士でぎゅっと弾くのを見てそう感じたようです。なるほど…

半音が「なかよし」というのはよい例えのようで、大抵の子がすぐに覚えてくれます。半音を探してあちこちで弾きながら「ラブラブ」と言う子もいました。「今日はけんか中」なんて適当なことをいって、ついでに全音のほうも教えています。いまのところはこの方法でうまくいっています。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。