譜読み名人への第一歩
音を読めるようになるにはどうしたらよいか。
今日は譜読み指導についてです。
譜読み指導の工夫
読めるようになるには書く!
これはド、これはソとやっても、なかなか覚えてくれない子どもたち。
自分の中へ定着させるには、書く過程が必要なので、どんな小さい人でも五線ノートを一冊持ってもらい、音符を書いていきます。
最初は五線など無視して、◯を書く練習から。
下からぷわんと膨らませるように書くよと教えて、徐々に間の音(簡単)、線の音(ムズカシイ)、順番に書くことから始めます。
色おんぷ・フリガナは△
賛否両論ある色おんぷとフリガナについて、私は短期間ならOKと考えています。
短期間とは一年程度で、あとはなるべく白い譜面で読むように導きます。
色おんぷは「色が塗っていないと読めない子になってしまう」、「色を塗るとその色彩のイメージが音に結びついてしまう」といったデメリットをよく耳にします。
フリガナは、これから上級者となり、たくさん音が書かれてある譜面にいちいち書き込むわけにはいきませんから、そうなる前に読めるようにしてあげなければなりません。
注意喚起を目的としたフリガナ「1音か2音だけ書く」「♯や♭を書く」は誰でもします。
やってはならないのは、「左手の音全てに仮名をふる」といったことです。
両者ともに何が問題かというと、音符を読むのではなく、色やフリカガナを読む脳になってしまうという点だと思います。
後で生徒に恨まれない為にも、先生の頑張りどころだと思います。
音探し
音が読めるような兆しが見えたら、さっそく初見をはじめます。
音探しは、特定の音を探したり数えたりするゲームです。
今日は「ソ」を探すと決めたら、「ソ」だけ探してもらいます。
神経衰弱の要領ですね!
超特急読み
もっと読めるようになったら、1小節ごとにできるだけ早く音名を読むゲームをします。
リズムまで付けられればよいですが、一旦そこは置いておいて、ただ音を読むだけに専念します。よどみなく言えればゴールです。
これらはじめての初見は、本当に簡単な曲からはじめて、自信がついたら段階を踏んで音数を増やしていくのもポイントです。
消しゴム隠し
今歌っている小節を消しゴムで少しずつ隠すゲームも面白がってもらえます。
やり方は、今歌っている部分を先生が消しゴムを置いて、次々隠してしまうだけ。
子どもは消しゴムで隠されても大丈夫なように、なるべく暗記しつつ歌おうと努力します。
暗記。それこそがこのゲームの狙いです。
音楽はひとつの言語
音楽は言語だと言われます。
ということは音符は文字と同じですから、こちらが諦めなければ必ず読めるようになります。
時に頭を悩ませる生徒もいますが、必ず読めるようになると思ってレッスンするのが大事だと感じます。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。