ドイツ音名の教え方
楽器のレッスンで「Fis」や「B」が出てくるのに合わせて、小学校に上がる頃にはドイツ音名を教えます。
以前は音名がイタリア語と混ざるのではという心配もあったのですが、取り越し苦労でした。
子どもの吸収力たるや素晴らしいです。
ドイツ音名の指導法
小さい人にとっては馴染みのないドイツ音名ですし、暗記をするにはちょっと長いので、少しだけ工夫しています。
まずは読めるように
まずは一音ずつ復唱してもらいます。
ノートに書いて、それを指差しながら読んでいきます。
厳密にやる必要はないとはいえ、「ツェー」の発音が「チェー」にならないように、そこだけは気をつけています。
「CDEF」と「GAHC」の2つに分ける
7つの音名を覚えるにはちょっと量が多いです。
そこで、「CDEF」と「GAHC」の2つに分けて教えています。
4つが覚えられたら1つにつなげて言えるようにしますが、最初は半分ずつです。
唱え歌風にアレンジ
覚えやすくするために、リズミカルに唱えます。
「ツェー・デー・エー・エフ!(休み2拍)ゲー・アー・ハー・ツェー!」
レッスン室をぐるぐる歩きながら唱えると、とても盛り上がります。
弾いた音をドイツ音名で読む
ピアノの前に座り、私が弾いた音をドイツ音名でなんと呼ぶかあててもらいます。
この時、FisやBなど頻繁に出てくる変化音も教えます。
Bは「あっかんべーのべーだよ」と言うと、すぐに覚えてくれます。
ドイツ音名読み
次の段階はドイツ音名読みです。
やさしく短い課題を一緒に読んでいきます。
ポイントは子どもと一緒に歌ってあげることです。
「ぐちゃぐちゃでも間違えてもいいから、一緒にうたってね!」と声をかけます。
そうすることで、無理せずに慣れていくことができます。
実は愉快なドイツ音名
ドイツ音名は「音」が楽しいのです。
「アイス」は美味しそうだし、「ゲーッ!」や「ハ〜?」なんて発音は、別の意味も想像できてとても愉快です。
子どもたちにとっては、大人が思うよりずっと面白いみたいです。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。