聴音する時に「歌いながら書く」とは?
聴音する時に歌いながら書くこと、慣れるまでは難しいのですが、明らかな効果があります。
聴音が苦手な人にこそお勧めしたい😊、歌うことで得られる効果、さらにマイナス面についても、解説していきます。
自然に声が出てしまう生徒との出会い
聴音の試験で声を出してしまうと、同じ空間で聴いている人の思考を邪魔してしまいます。
ですから、基本的には声を出さずに書くのですが、ある時受け持った生徒が、音を書く時に思わず声が出てしまう子だったのです。
一旦は黙って書くように指導しましたが、歌うのをやめさせると余計に書けなくなってしまいました💦
困った私が辿り着いた答えは、歌う方が聴音出来るようになる!
その時の経験から学んだことが以下の3点です。
ビギナー🔰が歌うと良い3つの理由
①思っている音と音名が合致しているか確かめられる
四声帯の聴音でも聴こえない内声をハミングさせることがあります。
たとえ「ミだ!」とわからなくても、「ファっぽくはないかも....?」など、選択肢を狭めることができます。
ほんの少しでもわかるのなら、どんどん声を出した方が良いです!
②歌ったほうが量を覚えられる
一般的な聴音の書き方では、音楽の流れを掴んで、2回目3回目で細部を明確にしていきます。
「大きく掴んでその後細部へ」というのは、聴音だけの話ではなく、英単語の暗記でも同じだそうです。
少し前に注目を浴びた『スタンフォード流勉強法』でも、覚える時は「全体ざっくりからパーツじっくりの順」でしたので、研究に基づく裏付けもあるということです。
ではどうやって「全体ざっくり」音楽を聴けばよいのか?
生徒を観察していると、黙って覚えるより歌ってみた方がより多くを覚えられることがわかりました。
やりたいのは「頭ではなく耳を使う」ということなのですが、歌う時には耳を使う方が優先されます。(頭で考えていると音楽が先に行っちゃって歌えなくなるから)
「全体ざっくり」でよいのですから、なんとなく再現できればOKです。
もちろん最初はかろうじて1小節覚えられる位なので、記憶量を増やすトレーニングもします。
③歌いながら書くことは集中のスイッチになる
音が聴こえているのに集中できなくて、書き進むことが出来ないということがありませんか?
声を出すことはそういう時にも助けになります。
生徒を観察していると、黙って音を書いている時より、歌いながら書く方が集中出来ています。
書きながらに歌うというのは大変なので、集中せざるを得なくなります。
それが自然と自分の世界に入るスイッチにもなっていると想像できます。
歌うことのマイナス面
プラスだけでは説得力がないので、2つのマイナス面についても書きます。
1)声に出してばかりいると『内的聴感』が高められない
*『内的聴感』とは、楽譜を見ている時に音を頭の中で鳴らしたり、イメージすることができる感覚です。
2)試験の時は声が出せないので、どこかの段階で歌うのを止める必要がある
但し、これまでレッスンしてきた生徒は、音が頭に浮かぶようになると、自然と歌わなくなりました。
声を出す必要がなくなれば出さなくなりますので、それほど心配しなくても良いです。
結論からいうと、マイナス面を天秤にかけても、歌う方が得るものが大きいです。
内的聴感は、「何の音か判別出来なければ頭で鳴らしようがない」という話ですし、試験はまだ先ですから、その前に今出来ることに最大限チャレンジします。
声を出す照れくささがなくなる頃には、頭の中に音が浮かんでくるかもしれません。
まとめ
聴音ビギナー🔰は、ハミングでも何でもよいので、声をだしながら音符を書いてみましょう。
声を出すと音が確かめられますし、記憶量も少しずつ増やすことができます。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。


