強弱記号(視唱)
夏の音大講習会が近づいてきて、いわゆる受験課題の視唱レッスンが多くなってきました。
それに伴い、最近気になってきたことがいくつかあります。
たとえば強弱記号についてです。
ソルフェージュ的には、「譜面に書いてあることはその通り表現しましょう」と教えます。
「f」と書いてあればフォルテで、「p」と書いてあればピアノで歌う。
しかし、そればかりこなれてくると、なぜここにその記号なのか、どういうニュアンスが欲しいのか、深く考えず「とりあえず歌える」ようになってしまいます。
その結果どうなるかというと、中身が空っぽの面白くない音楽が出来上がります。
フォルテといっても色々、ボリュームも感触も1つではありません。
音楽を面白くするにはもっと自分の頭で考えないと!
どう歌いたいのか。
シンプルな問いです。
こんなことを書いている私も、歌のレッスンでこう言われたことがあります。
「頼むからソルフェージュみたいにつまらなく歌わないで!」
その時の私は上っ面だけの歌をうたっていたのだと思います。
音楽に命を吹き込むことは、本当に難しい作業だとしみじみ思います。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。