『児童学』だけではなかった、通信での学び

30代の頃の話です。

子どものことがわからなくなってしまい、レッスンが空回りする日がありました。

子どもはどのように発達していくのか?

子どもって何を考えているのか?

本を読んでもしっくりこない。しかし、学校に通う時間もお金もない。

そんな状況で見つけたのが、通信教育での勉強でした。

大学通信教育

『大学通信教育』は、文部科学省が認可している正規の大学で実施されている教育課程で、規定の単位を修得すれば、正式な『学士』の資格を得られます。

私は自分が知りたいことを教えてくれそうな『日本女子大学』を選びました。

入試は書類選考のみでしたが、卒業への道のりは思った以上に時間がかかりました。

入学は容易、卒業は大変な理由

1)教科書1冊を自分で勉強し、まずはレポートを提出して合格をもらわなくてはなりません。求められる水準は通学生と同レベル。思っていた以上に大変でした。

2)レポートに合格するとはじめて、試験を受ける権利が得られます。しかし、ここでも点数が足りないとあっさり不合格です

私は3年次編入だったので、最初は「一年で〇〇科目とれるから、3年間あれば卒業かな?」などと軽く考えていました。

ところがとんでもない!

浅く的外れなレポートは不合格の嵐で、勉強計画なんてどこかに吹き飛んでしまいました。

楽しかったスクーリング

この孤独な勉強を支えてくれたのが、夏のスクーリング(大学へ行って対面授業を受ける制度)で出会った友人たちでした。

最初は「スクーリングな面倒だからできるだけ行きたくない」と思っていたのですが、行ってみたら友達はできるし、学食は美味しいし、とにかく楽しいのです!

みんなで苦労話をして、先に合格をもらった友人からレポートを見せてもらい、スクーリング後もSNS上で励まし合いました。

そうこうしているうちに、少しずつ図太くなり、「どうせ苦労するならあれもやってみよう」と、不思議な気力が湧いてきました。

結局、当初と予定のなかった「幼稚園教諭」の免許を取得、必修ではなかった「卒論」も執筆。随分寄り道の多い学びとなりました。

今でも思う、学んで良かったこと

7年間を振り返って、やって良かったと思っていることが以下の3つです。

発達心理学を学べた

「円を書けるようになるのは何歳ごろか」、「保存の概念がわかるのはいつ頃か」など、知りたかったことを知ることが出来ました。

食品の成分や栄養表示を見るようになった

生きていく上で、「食べること」から逃れることはできません。
栄養学を勉強する前は、食品パッケージの裏側を見ることなどなかった私ですが、今では面白くてじーっと眺めてしまいます。
「栄養表示が読める」というのは、楽譜を読めることと少し似ているようにも感じます。読めると面白いです。

スクーリングで最新情報が得られた

スクーリングに行くと、その時点での最新事例をもとにディスカッションが行われ、担当の教授陣が現在進めている研究について、直接話を聞くことができました。
この「最新の研究」に触れられたことは、大学通信教育ならではのメリットだったと思います。

わからないことは今でも沢山あるのですが、驚いたり、対応に困ったりするゲージの振れ幅は大分低くなり、次の一手を落ち着いて考えられるようになりました。

決して楽とは言えない7年間でしたが、寄り道しながら学んだからこそ、得られたものは多かったと感じています。


◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。