「ロマン派」の後にくる時代区分が「近現代」です。

(注*「国民楽派」は時代区分ではなく、作風からくる区分、ただ作曲家はこの時代と重なっています。)

ドビュッシー 海

3楽章形式、同じテーマが違う楽章でも何度も出てくる「循環形式」で書かれています。
「提示部→展開部→再現部」の3セットで出来ている『ソナタ形式』を思いだしてみましょう。この曲も同じ3セット(3楽章)ですが、起承転結がはっきりせず、1、2、3楽章と終盤に向かうほどたっぷり熟していく、そんな音楽です。

もし「捉えどころがない」と感じたら、それはドビュッシィの狙ってた所に近いと思います。なぜなら画家モネの「睡蓮」のように、その場の雰囲気や空気、すなわち「印象」を音にした音楽だからです。

聞き慣れない音階やメロディ、東洋的な響きのする五音音階も聞こえます。

モネ 《睡蓮》*自宅の「水の庭」を描いた作品で、その数は優に200枚を超えるそうです。

サティ ジムノペディ第1番

サティの音楽を語る時のキーワードは「家具の音楽」です。

彼は酒場でピアノを弾く仕事をしていたので、その作品は「生活の中に違和感なく流れる音楽」になりました。部屋に置いてあるテーブルや椅子のように生活に溶け込む音楽という意味です。

楽譜はそんなに難しくないです。私にも弾けるかな?と思って動画を見てみてください。

 

ラヴェル ボレロ

約15分、たった2つの旋律だけで持たすという、とんでもない曲です。
スネアは終始同じリズム型、ティンパニは「ドッ・ソッ・ソッ」(Ⅰ度とⅤ度)を延々と繰り返す中悠々とソロ楽器が鳴る。作りは至ってシンプル。それでも聴いている内にどんどん胸が熱くなってくるのはなぜでしょう。ラヴェルは天才です。

この動画だと11分52秒頃からスネアが2台になり(それまでスネアは1台)、クライマックス突入です。私は最後のトロンボーンのスライドが大好き。「パオーッ!パオーッ!」と象が喜んでいるような元気な音。

 

シェーンベルグ 月に憑かれたピエロ

ソプラノ歌手と室内楽に書かれた作品で、「無調」で書かれています。
こういう音楽があるんだという「体験」をしてください。
3分でも聴くことができたら上等です。続きはまたいつか…

ストラヴィンスキー ペトルーシュカ

ストラヴィンスキーがパリにいた頃は、才能ある芸術家がヨーロッパ中からあの街に集まっていた時期でした。ディアギレフもその一人で、彼の率いるロシアバレエ団(バレエ・リュス)の公演に、音楽や美術の才能ある若者をつかうことで、新しい文化を生み出しました。
ストラヴヴィンスキーがディアギレフに依頼されて作った3つのバレエ作品のうちの1作がこの「ペトルーシュカ」です。リズムが生き生きしていて、短い動機の繰り返しが多いことが特徴のひとつです。

ペトルーシュカの中でも有名な一節を、バレエを見ながら聴いてください。

バルトーク オーケストラのためのコンチェルト

戦禍を逃れて船でアメリカへ行ったバルトークが、新天地アメリカに馴染めず、具合を悪くする中で書かれた曲。全5楽章、バルトークの最高傑作です。題名が長いので『バルトークのオケコン』と呼ばれます。

動画は5楽章冒頭です。オーケストラ団員が譜面を見る目から火が出ている。ものすごく難しいのがこの部分だけでもわかると思います。だけど楽しい。この部分は演奏者も聴き手も文句なくアガります。

ベルリンフィルのコンサートマスターは今現在「樫本大進」で、日本人です。この動画でも一番前に座って演奏しています。

プロコフィエフ ピーターと狼

プロコフィエフは、今戦時中であるウクライナ・ドネツク州出身の作曲家です。当時帝政ロシアだったので、ロシアの作曲家とクレジットされます。
「ピーターと狼」はモスクワの中央児童劇場に依頼されて書かれた曲で、最初から子供を意識して書かれました。
登場人物ごとにメロディが決まっていて、音だけ聴いていても誰が出てきたかがわかるようになっています。

楽譜付きの動画をリンクします。最初の曲を聴いてみてください。
異名同音で「どっちかな?」と迷う音がたくさん出てきます。「プロコはこっちで書くのか」と面白く眺めてみてください。

ガーシュウィン ラプソディー・イン・ブルー

国民楽派でも聴いたので割愛します。