『御礼はナマモノ』とはよく言ったもんだ
先日、ハンガリー時代のR先輩と『御礼はナマモノ』という話で盛り上がりました。
お世話になった方の御礼に、カニやさくらんぼを贈る話かと思ったのですが(笑)、勿論そうではなかった。
「演奏会の後に、出来ればその日のうちに御礼を書く」というお話でした。
もともとはO先生の言葉で、
『御礼はナマモノだから、遅くなるとその価値がなくなるのよ。』
とおっしゃっていたのだとか。
確かに。
演奏会直後は、お客様もまだ余韻の中にいて、そのタイミングで届く言葉には、単なる挨拶ではない気持ちの温度が伝わるのでしょう。
これが何日か経ってしまうと、たとえ同じ言葉でも熱が冷めて、形式的、義務的に伝わってしまいます。
演奏会の後は疲れもピークですから、厳しい要求ではありますが、理由を考えると腑に落ちます。
音楽では、全方位で丁寧な関係作りが大切といわれます。
- 楽器との関係
- 身体との関係
- 先生との関係
- 演奏仲間との関係
- お客さまとの関係
全てをうまくやれる人はいないのではないかと思うくらい、とても難しいことで、私も何かしら手薄になってしまいます。
ただその中でも、お客様との関係だけは、『御礼はナマモノ』を覚えておけば、上手くいくかもしれません。
文章の中身を工夫したり、長々と感謝の言葉を並べなくてもいい。
短くてもいいので、すぐにお礼状を出せば、これだけでほぼ満点に近い印象を与えることができます。
こういう昔ながらの教えって、いいですよね。
音楽技術や知識だけでなく、こうした心配りやご縁を大切にする気持ちも、レッスンの中で自然に伝えていけたらいいなと思います。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。

