再生したノートルダム大聖堂

先日、ノートルダム大聖堂の再生を祝う式典のLive映像を見ることができました。

フランス語は「アン・クロワッサン・シルヴプレ(クロワッサン一個ください)」くらいしか喋れないので、内容はさっぱりわからないのですが、それでもおもしろかった!

というわけで今日は単なる視聴記録になりますが、音楽を2曲ほど紹介します。

まず1曲目です。

式典にはフランス内外から沢山司教たちが参加していました。その入場の際繰り返し流れていた曲が「Aujourdhui est jour de fête (W 47-38-1)」です。

エオリア調がなんとも心地よい。

あまりに気に入ったのでレッスンでも歌いました。

式ではこの後、ウルリッヒ大司教が「Éveille-toi, Orgue !(目覚めよ、オルガン) 」と呼びかけ、オルガニストたちが順番に応えていきます。

頭しか映っていませんがトップバッターはオリヴィエ・ラトリー。

演奏はどれも荘厳で聴き応えがありましたが、それぞれどんな意味が込められているんだろうかと考えさせられました。

4人のオルガニストが2曲ずつ演奏したのですが、古典よりも現代的な音が多くて不協和音もバリバリだったのです。

万人受けはしないであろう新しい音楽、時折映る参列者たちの表情からもそれが見てとれました。

しかしながら神様へ捧げるものだから最高の作品を演奏しているはずです。リハなしで本番はしないだろうから、大聖堂側もこの新しい響きを需要していることになる。

もっとオルガン曲を聴かないといけないなぁ!と思いました。

 

また、翌日の初ミサの日には祭壇の奉献(使い始めの儀式)があったのですが、その祭壇が大変モダンで、余計なものが一切ないシュッとした姿なのに驚きました。

祭壇に油を垂らして丁寧に塗り広げていく儀式、その時に流れていた曲が「J’ai vu l’eau vive」です。

この曲には作曲者がいます。イヴ・カスタニェ、ノートルダムの合唱オルガニストです。

とってもピュア。これピアノ伴奏だとここまで透明感出ないのではないかな。さすがオルガンの効果をよくわかっていらっしゃる。

 

最後は、赤・青・黄・緑・・・絵の具が飛び散ったような祭服について。

デザイナーはジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャック。私が知らないだけで日本にお店も出しているお方でした。

派手だって怒られないのか?いやいやこれがフランスなのよ。

そんなこんなで、耳に、目に、新鮮なLiveでした!

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。