『アンサンブル・カメオ演奏会vol.2』
レッスンの後バスに飛び乗って、友人Kちゃんの演奏会に行ってきました。
フィンランドで勉強した彼女の演奏会はプログラムが斬新。私の知らない曲ばかりで勉強になります。
今回は初演が3作、3人の作曲家が来ていて、それぞれ作品についてのスピーチがありました。
その中の1曲が徳山美奈子作《メメント・モリ》でした。
もともとは室内オーケストラ用に書かれて、ウィーンの国際作曲コンクールで一位をとったという作品を、ピアノ一台用に書き換えたものとのこと。
休憩中に変わった物を舞台に並べているなぁと思っていたのですが、おりん(仏壇で鳴らす仏具)やスズ、蓋を叩くなど、ピアノを弾きながら打楽器要素も入った音が面白かった。
使っている楽器のせいもあるのか響きに霊魂が感じられ、(テーマを知った上で聴いているのもあると思いますが)『どうやって書かれてるの?』と思うような凄まじい変拍子で幕を閉じました。
拍手喝采!、あちこちで「すごい…」というつぶやきが漏れてきます。
ただね、私からしてみるとこれを「つまんなーい!」と投げ出さずに聴けるお客さんがまたすごいと思うのです。決して聴きやすい曲ではなかったから。
後で彼女に楽譜を見せてもらったのですが、赤青紫黄緑とマーカーだらけ、深い思考の跡に刺激をもらいました。
実は今月、私もリコーダーの本番がある月で、勉強が佳境に入ってきたところです。
もっと深く掘ってみようという気持ちがむくむく湧いた、そんな演奏会でした。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。