小澤征爾さんを偲んで

今週のレッスンは新聞記事の一面を見せることからはじめています。

生徒は平成生まればかりですので、『小澤征爾』という名前を聞くのがはじめての子もいます。

当時の留学は船。60年前、1ドル360円の時代です。

「想像してごらん、アジア人が西洋のオケを振るなんてことは考えられなかった時代だよ。太陽みたいな人で会った人はみんな大好きになっちゃう!」

子どもの黒目がじーっとこちらを見ているのが感じられます。

しめしめ、興味持ったな。もう少し身近な話も重ねます。

電車好きな子どもに「よく小田急線に乗っていたみたいだよ。」と言うと「へぇ〜!」

世界のオザワが小田急線に?この目撃談はよく聞く話ですが、私の友人も駅のホームですれ違ったことがあるから本当の話です。

学校で合唱を振るYちゃんには指揮者セミナーの動画を見せました。

1音目をどうやって振るかってやってるのが面白かったみたい。

『ボクの音楽武者修行』を読むとどれほどブッ飛んでいたかがわかるし、有名な『N響事件』は若い人ほど刺さるエピソードでしょう。

ニュースで読みましたが、一番長く振ったボストン交響楽団(BSO)では、ロゴのBを消し「SO(Seiji Ozawa)」にして追悼、音楽監督を務めたウィーン国立歌劇場にも黒い旗が掲げられたそうです。

私も今週のレッスンでは自分なりに追悼をしたくて、新聞記事を見せたり、動画を見せたり、中学生のSちゃん(バイオリン専攻)のレッスンにはサイトウキネンの「弦楽セレナーデ」を使ったりしました。

沢山の素晴らしい音楽が残してくださりありがとうございました。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。