知の巨人から学ぶ

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

初レッスンは合唱指揮のアドバイスでした。

休み明けにオーディションがあるとのことで、形式やピーク、ややこしいリズムの確認、どこを両手で振りどこを片手で振るかなどを一緒に考えました。

Yちゃんのやる気がみなぎっていたので、あとは「好きなように振って!」と背中を押しました。

 

さて、王将戦のはじまりと共に、羽生九段のニュースを目にする機会が増えました。

近年、AI将棋の登場で、羽生さんがやってきた『経験の集約から戦略を練る』という手法が、徐々に通用しなくなっていたそうです。

普通ならそこで終わるところですが、羽生さんは自らAIの勉強を始めて、新しい戦術を自分のものにしつつある、そんな心踊る話を聞きました。

長年取材してきた記者が、「羽生さんも、藤井さんも、お二人とも大変謙虚というのが共通点です。」と言っていたのが印象的でした。

 

道を見失わずに進歩することは、誰にとっても永遠のテーマです。

私はパンが大好きなのですが、同時にパン屋さんを尊敬しています。

というのも繁盛店は、弛まぬ努力を続けているのがわかるからです。

例えば、四街道に「ボー・スィエル」というパン屋があります。

そこでは他では見ないようなパンが並び、土日にはフランスのお惣菜が数量限定で出てきます。

多種類のパンを焼くだけでも大変だろうに、お惣菜まで!裏の努力を思うと頭が下がります。

 

これら努力の源を仮に「エネルギー」と名づけるとします。

天才はともかく、普通の人のエネルギーには限りがありますし、年を重ねると若い頃ラクに出来たことが出来なくなります。徹夜できないとか、音符がぼやけるとか…

最近思うのは、このエネルギーを無駄遣いしていないかということ。

私の父は、詐欺のニュースを見る度に、「そのエネルギーを別の所で使ったら大成するのに、もったいない!」と嘆いていました。

有限のエネルギーなので、使い所と使い方を精査しなければ、と思い始めました。

 

もう一つ進歩の為に必須だと感じていることは、「謙虚に」ということです。

どこまでいっても、上には必ずその上がいる。

また、謙虚でいると助言が得られやすかったり、若い人と気楽に交わることができると感じます。

 

羽生さんのような『知の巨人』が、道を示してくれていると感じます。

今年も引き続き、若い人たちと勉強を頑張ります!

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。