『コールユーブンゲン』の歌い方
受験シーズンで、練習真っ最中の方もいらっしゃるかもしれませんので、ちょっとしたコツについて書いてみます。
「なんとなく歌えている気がするけれど、これで良いのかわからない。」
「音程ばかり気になって、ちっとも面白くない。」
もやもやした気持ちを抱えている人も多いのではないでしょうか?
私もそうでした。
ところが、ある日を境にとても楽しく歌えるようになったのです。
それは2つのことが出来るようになったからです。
息継ぎとリズムを攻略!
1)息継ぎ
大阪開成館のテキストに付いている、謎の「)」ひょろんというマーク、これが「ブレス」のマークだということはご存知だと思います。
問題はこれが、どれくらい重要かということです。
それこそ「ここで息継ぎをしないと、楽譜が飛んでくる!」くらいに思って、厳正に歌います。(もちろんそんなことはない。)
ブレス位置を変えると歌の形がまとまらず、いいかげんな譜読みで満足する生徒だと思われてしまいます。
息を吸わないと倒れそうな場合は、こっそりブレスをして補いますが、それで指定箇所のブレスを忘れてはいけません。
息が足りていて次のブレスまで行ける場合でも、指定箇所では必ず息継ぎをしてください!
2)リズム
音価や強拍・弱拍の位置は、頭の中では十分理解出来ていると思いますが、実はそれだけでは足りません。
自分がではなく、聞いている人にわかるように表現できる、これが出来るかどうかです。
確かめる良い方法があります。
一度スマホで録音して自分の歌を聴いてみてください。
スマホはあなたの最高の先生になってくれます。
指定範囲は全て暗譜
入試にコールユーブンゲンがある場合は、原則として指定範囲を全て暗譜してください。
あれ?楽譜を見て歌っていいはずなのに、なぜ覚えなければならないのでしょうか?
それは、余裕を持って最後まで歌える「精神状態」を作るためです。
前もって譜面が渡ってる試験問題なんて、そうそうありません。
これは覚えた者勝ちの課題です!
特別なことはしなくても、息継ぎとリズムを攻略できる頃には、7〜8割暗譜面が出来ているはずです。
覚えられなくて困っている人は、まず胸に手をあててよく考えてみましょう。
覚えられていない曲は自分が一番わかっているはずです。それを放っておかずに一曲ずつつぶしていきましょう。
気づくと最初の1小節を見たら続きが口から出てしまうようになり、夢の中にまで出てくる(?)、コールの沼にハマっているはずです。
どうぞ楽しんで!
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。