たかが「リズム打ち」されど「リズム打ち」

リズムをきちんと叩くのは意外に難しいですね。

もちろん、音大を受けるレベルの生徒なら、どんなリズムでも理解していて、一応叩けるはずです。
しかし、ちゃんと叩いているつもりでも「変な間がある」と言われたり、「遅くなっている」はたまた「速くなっている」と言われたりすることがあります。

「曲の中では上手く弾けるのに、ソルフェージュの時間だとなぜダメ出しされるんだろう?」

実はリズム課題として叩く場合と、作品の中に出てくる場合とでは、叩き方を変えます。

上手い人は、リズム課題では正確さを重視し、作品の中に出てくる場合は前後の流れや内容を加味して演奏します。少し崩して演奏すると言うとわかりやすいかもしれません。前者は基本、後者は応用といったところです。
両方できてはじめて「リズム感が良い人」になれます。

リズム感が悪い人というのは、どんなに美しい音が出せたとしても最後の詰めの段階で苦労します。

問題が表に出るのは、デュオやアンサンブル、誰かと合わせた時です。
どうも合わないなと感じたり、指摘されてはじめて気づくこともありますが、ピンとこない場合は録音して聴いてみると良いです。

良いリズム感を手に入れるためには、最初にどんな風にインプットされるかが大事です。導入期にしっかり仕込んでもらえたなら、それはすばらしい幸運です。
生徒には「先生になったら、導入期にリズムをしっかり教えるのよ!」と伝えています。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。