6/8と3/4では記譜の仕方が違う!

今日はリズムのおはなしです。

譜例1を音読してみましょう。

タンでも、ランでも、なんでもいいですよ。

譜例1)

 

次に譜例2を読んでみましょう。

先ほどと比べて、何か気づくことはありますか?

譜例2)

 

<答え>
譜例1と2は、目をつぶって音だけ聞くと同じリズム課題ですが、記譜(音符が手をつないでいる相手)が違っています。

もう少し詳しく見ると、譜例1は6/8とあるのに、実際は3/4の書き方になっているところが変です。

これをもしテストで書いてしまうと、マルはもらえません。

なぜ? リズムはちゃんと合ってるいるのに!

そうですよね。本当にその通りなのですが、音楽には、誰が見ても演奏しやすいように、拍子に合わせた記譜法というものがあるのです。

記譜にはルールがある

楽譜には「強拍が一目でわかるように書く」というルールがあります。

1)の譜例は6/8拍子として叩こうとすると、強拍の位置がずれていて叩きにくいです。

*もしこれが叩きにくくなかったら、6/8拍子の勉強をやり直しましょう。

 

「6/8拍子は3つ・3つと葡萄の房のようにぶら下がっているのよ!」と言ったのは恩師M先生。

この葡萄の粒の数を、自分の好みで変えてはいけないことになっています。

中には、曲の途中で3/4拍子の感覚で演奏して欲しいために、わざとそう記す場合もありますが、その場合は例外としてみなされます。

勉強する上では、両方知っていると良いです。

 

6/8拍子に慣れてくると、逆に譜例2のように書かないと気持ち悪く感じます。

小・中学生のうちに擦り込めると後が楽なので、勘違いの種を見つけたらすぐ刈り取ります…ジョキジョキ。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。