聴音で音は聞こえるのに手が動かない時にどうしたらよいか?

聴音で少し難しくなってきた頃に、「音はちゃんと聴こえているのに手が動かなくなる」ということが起こります。

こういう時にどうしたらよいか考えてみました。

原因は何だろう?

手が動かない時に私が見るのは、「体が緊張しているのか、それとも元々耳が付いていっていないからなのか、どちらなのだろう?」という点です。

それを判断できるのは暗記能力の有無です。

聴音は短期記憶の連続なので、覚えられないと結果として書けないのです。

「書きたいものはあるのに手が動かない」のか、「書きたいものすらわかっていない」のか、この2つは解決策が異なります。

自分で検証してみる

その聴音で書けなかった課題を、2〜4小節、4回聴いて暗記をしてください。

その暗記が十分できるなら、体が緊張しているだけということになりますが、反対にボロボロで覚えられない場合は、音が聴きとる力が足りていないのかもしれません。

体が緊張している場合の対処法

聴こえているので、あとは手を動かせば書けます。

それが出来ないから悩んでいるのだと思いますが、考えこまないで、まず書く!本当にそれだけです。

具体的には小節頭の音をマーキングです。

ぐるぐる塗ったりせず、ちょんちょんと場所がわかるように印をつけるイメージです。

2Bなど柔らかめの鉛筆だと、少しの筆圧ではっきりマークが付けられるので、シャーペンより早く書けます。

リズムは後で書くので、その時に思い出せるように、細かい音符は密集させて、長い音符はスペースたっぷりとって書いたりするとよいです。

少しやさしめの課題をやって自信を付けるのもよいです。

「3回聴いただけで全部書けた!」なんて、どんどん書くスピードを上げていってください。

音が聴こえていない場合の対処法

音符は、音を記憶出来ているからこそ書けるもので、覚えていないものは書きようがありません。

記憶力はどうやって鍛えるかというと「真似」です。いわゆる「耳コピ」です。

真似して演奏、真似して歌う、ともかく真似が上手くなれると、それに比例して記憶力も高くなっていきます。

最初はやさしく簡単なものから、一曲全部ではなく断片で十分です。

出来るようになったら徐々に難易度を上げます。

題材は何でもよいです。あらゆる曲を真似してみます。

電話をしながらメモをとれる?

先日、新入社員の中に「電話をしながらメモをとるが出来ない人がいる」という記事を読みました。

確かに異なる行為の同時進行は難しいですが、正しい方向で経験を重ねると状況は変わってきます。

書けると嬉しいし、聴こえると楽しい、前向きにチャレンジしていけるとよいなと思います。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。

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