聴音で拍子がわからなくなる時の指導法
聴音で時に拍子がふっとわからなくなることがあります。誰にでも起こりうることで、私も学生時代に沢山経験しました。
一度わからなくなるともうダメで、まるで迷子の気分。手が動かなくなり、ちょっと脳がフリーズする感じです。こうした現象には技術的な問題もありますが、頭を切り替えられるかどうかは精神的な問題も絡んできます。
解決策としてよく試されるのは、講師が課題を弾く際に一拍目を目立たせる方法です。これでとりあえず小節の区切りが掴めます。極端なアクセントはいけませんが、正常な拍感に引き戻すには有効です。
完全に迷っている場合には、すでにとれている音を「全て消して最初からやり直す」方法も有効です。まっさらな頭に切り替えられれば、意外と書けたりするものです。
このように技術的・精神的負担を軽くして、それでも出来ない時には、そもそも課題の難易度がその生徒に合っていないのかもしれません。その場合は潔く難易度を下げます。
メンタルの問題は結構影響が大きいです。入試と直接関係ないですが、5拍子や7拍子・変拍子といった課題にも触れて、脳がどんな拍にもびっくりしないような素地を作っておくことも大事だと思います。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。