譜読みについて(3)

「和音が読めない」という悩みをよく耳にします。基本的には根気よく読むしかないのですが、何か工夫が出来ないかと思い、以下のような試みをしています。

<準備運動>

「ドミソシレファラド・・・↑」と、音を3度ずつスラスラ読めるようにトレーニングします。音階の一個飛ばし読みです。和音の基本形は3度ずつ重ねられています。3度を1音ずつ数えなくてすむようになると、かなり楽です!

<実践>

和音を読む時は、和声を考える都合上、上からでも読める音からでもなく、必ず下から順番に読み上げます。譜読みがもやっとしたりぐちゃぐちゃしている子ほど、下からと決めたほうが音名が定着しやすいです。

最初は一音ずつ読むのでよいですが、慣れてきたら3度の塊は下の音を読んだだけでタタッと読めるところまでもっていくのがコツです。

<応用>

和音は基本形だけではないので、転回形も読めるようにしないといけません。そのためには、2度と3度を直感的にわかるようにします。重ねられず横にずれているのは「2度」、きれいなお団子みたいにタテに並んでいるのは「3度」、見ただけで判断できるようにします。

「4度」や「6度」は見ただけでは掴みにくいので、また次の段階の課題です。まだ研究中ですが、最近は手の型(指番号)を考えることも大事なのではないかと思うようになりました。右手なら「135」で弾くのか「125」なのか、そこがはっきりすると、音もはっきりしてくるのかもしれません?

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。