はじめての移調〜ピアノを使って〜

誰もが知っているドイツ民謡の「かえるのうたが きこえてくるよ・・・」というゆかいな歌がありますが、あの曲をはじめての移調として楽しんでいます。

いわば、年長さんからでもできる相対音感訓練です。

やり方です。

まずは『かえるの合唱』を歌いながら弾けるようにします。

次にそれを白鍵を1つずつずらしていくような感覚で、移調していきます。

といってもハ長調に!なんていうと面白くなくなってしまうので、ハ長調は「ドがえる」と呼び、毎週別のかえる(別の調)を連れてきてくれるように頼みます。

「レがえる」「ソがえる」…段々とかえるが増えてきて、1ヶ月後には「泣いているドがえる」(ハ短調)も弾けるようになります。(3番目と6番目をへこませればいいだけですからね!)

「今日は5匹もかえるを連れてきてくれたのねー!」なんて言葉を交わしながら、即興で簡単な伴奏を付けます。

調号多めだと当然間違いも出ます。とんでも指使いで弾くことも。

それでも細かなことを気にせず弾き続けることで、調の感覚が身についていくように感じます。

間違いについては案ずることはなく、大抵の子は自分で気づき正しい音を探そうとします。

音を「ここだよ」と教えたくなるのですがぐっと我慢して、手を出さずに待っていると、9割以上の確率でちゃんと正しい音を探しあててくれます。

私はこの瞬間が大好きで、いつもにんまりしちゃいます!

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。