どちらのタイが難しい?

同じ、「タイ」

首都はバンコク、の「タイ」。

美味しいよね〜の魚の「タイ」。

小学校低学年の子どもたちに尋ねると、いろんな「タイ」が出てくるのですが、「ネクタイのタイよ!」と教え続けているのは、私の母です。

最近はクールビズでネクタイをしめない男性も増えているので、この例えも通じにくくなってきましたが、tie(英)の意味を調べると、「(ひも・綱などで)縛る、ゆわえる、結ぶ」などと出てきます。

 

さて、この「タイ」ですが、聴音初心者にとってはちょっとした難所です。

拍は強・弱を感じて定まるものですが、タイでは強・弱が乱れ、とても長く伸びた音に感じてしまいます。

 

さて、ここで問題です。

次のタイのうち、どちらを難しく感じますか?

使っている音は同じ音で、実は「A」を左から歌うとそのまま「B」になります。

どちらも大差ないように見えますが、正解はAを難しく感じる人が多いです。

 

しっかり拍がとれていればなんてことない問題なのですが、聴音初心者にとってのタイは、拍を狂わせるトラップのようなもの。

Aの問題は最初の小節に8分音符が4つ並んでいて、これをしっかりとろうとしているうちに最後がタイで伸びてしまい、「伸びているのはわかるけれどどのくらい伸びているかわからない〜!!」となります。

小学生にとってタイはなかなか手強い相手です。

このように、タイでも聴きとりやすいものとそうでないものがあり、加えて個人差もよく表れるところで、ひとりひとりに合わせて課題を作る(選ぶ)意味が出てきます。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。