まずは「音程」を極めよう

以前、高えになってからレッスンへ来た生徒さんがいました。

ソルフェージュはやっていたのですが、楽典が苦手で点数が伸びないという悩みがありました。模擬テストでも基本の「音程」問題からミスが目立ち、「音階」や「和音」なども曖昧で暗い顔をしていました。

まずは「音程」を出来るようにしないといけないと思い、他のことそっちのけで「音程」に注力すると半年後には「音程」が得意分野になり、並行して他の問題の理解度も上がっていきました。

楽典の勉強は、音程問題を極めるところから始まるのだと、改めて気づかされた体験でした。

なぜ「音程」?

楽典の出題傾向を見てみると、「音程」「音階」「和音」「移調」、その他の「リズム」や「楽語」「一般常識」と続きます。

この中の「音階」「和音」「移調」は、そもそも「音程」を理解していないと解けない問題です。

だからこそ「音程」を完璧にマスターする必要があります。

完璧にマスターするというのは、考え込む時間をなくし、直感的にわかるということです。

「んー」と迷わず即答でき、パッと見ただけで「○○度」と言える。

そこまで極めると、楽典問題の解き方に変化が出てきます。

脳を疲労させない!

「本当に音程をやるだけでそんなに変わるの?」と思われる人もいるでしょう。

ではもう少し具体的に考えてみます。

英語にしろ、数学にしろ、ペーパーテストは時間が決まっているので、あらかじめ問題を見回して、どの問題にどの位の時間をかけるか考えてから解いていくと思います。

「音程」はどこの大学も少しは出てきます。最初の問題として出されることが多いかもしれません。また「和音」や「音階」「移調」問題を解いている時も、常に「音程」を考えなくてはなりません。

その時に悩むことなくパッとわかると、10秒、20秒と時間が短縮できます。
また頭を使わなくてすむので、脳も疲労しないですみます。
この脳を疲労させないというのが実は最大のメリットです。

常に集中しているのは大変なので、少し力が抜ける場所を作っておくのは大事なことです。
実際、難易度高めの移調の問題や、調判定の問題、または臨時記号の見直しなどへの集中度合いは、音程を解いている時よりも高いものが要求されます。

楽典が苦手な人、出来るけれどやたらと時間がかる人は、自分が「音程」をマスター出来ているかどうか検証してみてください。

進歩する余地はまだあると思います!

 

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。

まとめ

楽典の勉強は、音程問題を極めるところから始まります。

考え込む時間をなくし、直感的にわかるというところまで、完璧にマスターしましょう!

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