昨日は時間があったので、日曜の夜中に録画しておいたドビュッシィのオペラ『ペレアスとメリザンド』を観ました。以前「ドビュッシィは『ペレアスとメリザンド』だよ~」と言っていた某Y先生がいて、その時から気になっていたのですが、機会がなくて、全幕通して観たのは今回がはじめて。この作品に若きメシアンが夢中になったのもよく知られた話です。

いわゆる従来のオペラとは全く形が異なるので、捉えどころがなく、好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思います。私も「レチタティーヴォだらけ、いったいアリアはどこに出てくるの?」と欲求不満になりながら聴きました。でもそれはそういうスタイルだというだけのこと。なんだかわからないけれど音楽に圧倒的な存在感がある。もう一回聴きたいという気持ちが湧くのはなぜだろう?2017年を生きる私でさえこれだけうろたえるのですから、当時の観客への衝撃は大変なものだったろうと想像します。

次に舞台作品としてですが、私が観た映像は2016年の「エクス・アン・プロヴァンス音楽祭」での舞台でしたが、演出が凝っていて見ごたえがありました。舞台上、左右に2つのセットを作り、幕と明かりをつかって交互に場面転換するのですが、メリザンドの衣装替えも彼女を引っ込めることなくその流れの中でやり、何も違和感を感じさせません。ところどころ演者たちがスローモーションのような動きを見せますが、それがまた効果的で、メリザンドに関してはモダンバレエのような振り付けもあり、その柔らかな体の線が非常に美しかったです。明かりは終始ぼんやりと自然光のようで、舞台を少し引いて見るとまるで絵画のよう。そしてさすがフランスオペラ、全体を通して大変官能的でした。

メリザンド役のカナダ人ソプラノ歌手、バーバラ・ハンニガンにも興味がもちました。検索するとユニークな動画がヒットします。要注目の音楽家です。

“Pelléas et Mélisande” (Debussy) trailer – Festival d’Aix-en-Provence 2016

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。