五度圏

楽典の勉強を進めていくと必ず出会う「五度圏」。
覚えるのを諦めてしまう人もいるようですが、あれは本当に役立つ優れもの。私は「五度圏」が大好きです。

レッスンではアナログ時計を置いて説明をします。ちょうど時計の針が良い具合に五度圏にマッチするからです。ただ、その方法だけだと少し理解しにくい生徒もいます。

桐朋で勉強していた頃には、「五度圏」を子どもたちにどう教えたらよいかという話をしていて、M先生から秘伝の一本のリボンに見立てて教えるという方法を伝授されました。「五度圏」の6時にあたる部分にチョキンと切れ目を入れて、それを一本のリボンに見立ててピアノの上にのせます。もちろん実際はのせられませんのでイメージをもつだけですが、ピアノを弾く子にこの方法で教えると、理解が深まるのがわかります。

なお、「5度」はバイオリンの生徒にとっては馴染みある音程ですが、それ以外の専攻の生徒には少しトレーニングが必要です。最初は指を折って1音ずつ数えたり、和音のように3度を重ねて数えたり、慣れてきたら「ドソレラミシファ」と口で唱える練習など、代わり番こに言い合ったりしながら、賑やかに楽しんでいます。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。