シューマンの名言にこんなものがあります。

譜を見ただけで,音楽がわかるようにならなければいけない。

大きくなったら,名人よりはスコアと交際するように。

楽譜を見ただけで心の中に音楽が浮かぶこと、これを「内的聴感」と呼びます。

いわゆる心の中で歌うことなのですが、音大を出た人であっても出来ない人が大勢います。私の経験からは、自然と身につく、というより、日頃から気にしていないと身につかないのでは?と思いますし、訓練を続けないといつのまにか反応が鈍くなっていたりします。

シューマンがわざわざ書くほどですから、簡単に出来ることではないのでしょう!

ハンガリーでは「サイレント・シンギング」という、声を出さずに心の中で歌うという優れた方法があり、これが内的聴感の習得に大きな役割を果たしています。

小学校低学年の授業では、読譜の前段階として、ハンドサインを使ってサイレント・シンギングをしていました。手が、声の代わりとなり歌うようなイメージです。

少し上の学年になり20~30小節あるような歌をうたう時でも、サイレント・シンギングをしていました。といっても各自がじーっと譜面を眺めているのでは本当に心の中で歌っているのか怪しい?。。。そこで、先生がふとしたところで断片を歌います。そうすると「今ここだ!」とわかり、教室全体が同じテンポで楽譜を追っていけるという工夫がされていました。

こうして心の中で音が鳴り出すのが第一歩、その先は学んだ音楽知識を総動員して読む力を伸ばしていきます。

楽譜といっても様々な情報が含まれており、私もその全てを音として起こすにはまだまだ力が足りません。私にとってもこの「内的聴感」、難物です。

参考文献・・・シューマン著 吉田秀和訳 1958『音楽と音楽家』岩波文庫.

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。