バルトーク、そしてコダーイ(1)

バルトーク・ベーラ(Bartók Béla 1881―1945)とコダーイ・ゾルターン(Kodály Zoltán 1882―1967)は1歳違い。
両名ともハンガリー音楽を語る上で欠かせない人物で、学校の音楽室には必ず写真が掲げられています。

バルトークは、現ルーマニア領のナジセントミクローシュで生まれました。
農業専門学校の校長である父とピアノ教師の母との間に生まれ、幼い頃から耳が良かったというエピソードが幾つも残っています。
5歳でピアノを習い始めて、早くから作曲もしていて、10歳で自作を数曲披露する演奏会を開きます。
お父さんが亡くなった後はお母さんに連れられて各地を転々とすることになりますが、その間も幸運なことに勉強は続けられて、18歳でリスト音楽院のピアノー作曲学科に入学します。

一方のコダーイは、ハンガリー中部のケチケメートという町で生まれました。
両親とも音楽好きで、鉄道員だった父はヴァイオリンを、母はピアノと歌も上手にうたえたそうです。本人もヴァイオリンを弾いたり聖歌隊で歌ったりしていましたが、本格的な音楽教育は大学生になってから受け始めます。
非常に優秀で、日本の東大にあたるようなトップの大学でハンガリー文学ードイツ語科に入学し、更にリスト音楽院の作曲科にも在籍していました。

幼い頃から才能に満ち溢れていたバルトークと、学問への強い興味がありながら音楽にも惹かれていたコダーイ、このあとふたりは「民俗音楽研究」という共通項で結ばれていきます。

その話はまた次回書きます。

<Wikimedia Commons/File:Bartok kodaly.jpg>

↑左がバルトーク、右がコダーイです。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。