ドレミの起源

皆さんは「ドレミファソラシド」という階名が、どこからきたのがご存知でしょうか?

私は恥ずかしいことに「ただの名前」だと思っていたのです!それがある時、起源があることを知りました。

それはハンガリー・ケチケメート市でのサマーセミナーの話です。

こちこちに緊張していた最初の授業で、「聖ヨハネ讃歌」の楽譜を渡されました。

私の第一印象は「なんともゆったりした曲」です。

それが「なんともゆったりした〜」なんて、のんびり歌ってる場合じゃなかったんです。

フレーズの先頭の音節を集めると、あれれ?「ut re mi fa sol la 」が浮かび上がりました。

先生がグイード・ダレッツォ(Guido d’Arezzo 99?~10??)という音楽教師の名前と、「これが階名の起源です」と説明をしてくれました。

おバカな私、とても驚いたことを覚えています!

もうひとつ面白いこと、この時代は「Si」がないのです。

ヘクサコードという6つの音からなる音階をつかっていて、「Si」にあたる音を歌いたい場合は読み替えを行っていたそうです。
「Si」が登場するのはなんとこの600年以上後です。Sancte J(I)ohanneesの「S+I」からきているという説があるそうです。

「Si」が「Sol」と紛らわしいので、「Ti」という国もあります。

映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中でジュリー・アンドリュースが歌っているのが「ティ」です。私が知っているのだとイギリス、ハンガリーもそうでした。

「Do」については、「Ut」が言いにくいのでDominus(主)からとった「Do」になったという話をよく耳にします。
フランスでは今でもドのことを「Ut」と言うだそうです。
話がどんどん広がってしまいますが、いろいろと面白いです。

サマーセミナーの話を書いたので、次回は私が勉強していた国ハンガリーについて書いてみます。

◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎

千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。