「いつもピアノで弾く聴音でよいのだろうか?」そんな疑問をもち、いつからかCDを流して書き取る聴音をはじめました。
はじめてみてわかったのですが、通常の聴音より遥かに「考える」ことが多く、生徒が自ら発見する力を養うことができます。
例えばヴァイオリンの場合、いつもの聴音では出てこないような高音が鳴ります。「これはどのくらの高さ?」「ちょっとずれた音はどう書いたらいいの?」「前打音で書いてみようかな」・・・今までの経験をもとに必死に考え、自ら発見していきます。
またこの聴音では拍をとるのが思いの外難しいです。それはメトロノームのようにテンポが一定ではないからです。時に混乱することもありますが、自然と耳が慣れていきます。現実にはメトロノーム通りに進む音楽はほとんどないですから、よい勉強です。
時には少し手伝ったりして、あきらめず最後まで書けるようにします。書き取れた後は、スコアを見たり、他のパートを歌ったり、移調したり、様々に発展させることができます。
CDを使った聴音はとても時間がかかり頻繁にはできないのですが、それでも大事にしているレッスンです。
◎ソルフェージュ教室・ラソラ◎
千葉県柏市で音大受験準備レッスンをしています。